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ゆむどぅい通信
鹿児島県の南にある沖永良部島では、琉球諸語の一つ、沖永良部語が話されています。ゆむどぅい通信は、島に住む松村雪枝さんが、母語であるひょーむに(沖永良部語上平川集落方言)で書いた日記からいくつか抜き出したものです。「ゆむどぅい」はひょーむにで「すずめ」を指す言葉です。ふらっと飛んできてちゅんちゅんさえずるすずめのように、短い文章をひょーむにでお届けします。
最初に単語のまとまりごとに分かち書きしたひょーむに原文、その後で分かち書きごとの直訳が書いてあります。ひょーむには琉球諸語の一つで、日本語とは文法が違うので、直訳では日本語の文にならない部分もあります。文ごとの意訳は、付属語(助詞)などの詳しい情報と合わせて、「もっと詳しくpdf」にあります。
ひょーむには拡張かな文字で表記してあります。ひょーむににあって日本語標準語にない音は、補助記号などを使って書いてあります。もっと詳しいことは、ゆきえさんの創作物語を絵本にした『みちゃぬ ふい』の「ことばの解説」にあります。
第1回
いちむ ゆくゎ ひ
いつも いい 日
'わーちきぬ ゆくゎぬ ひーわ
'わーちきぬ ゆくゎぬ ひーぬ くらししー、
あみぬ ふりゃー
あみぬ ふゆぬ ひーぬ くらし しー、
みじらしゃ くらさー。
たぬしみわ
どぅーし とぅめゆぬ むん。
どぅーし ちくゆぬ むん。
ーひょーむに日記2017年4月10日より
天気の いい 日は
天気の いい 日の 暮らし して、
雨が 降れば
雨が 降る 日の 暮らし して、
楽しく 暮らそう。
楽しみは
じぶんで 見つける もの。
自分で つくる もの。
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